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苦手な野菜を克服する方法

女性も男性も子どもも、野菜嫌い克服!

大人から子どもまで、野菜嫌いが克服できないという声をよく聞きます。

好き嫌いが原因でも
「食べられなければ無理に食べなくても生きていけるし」
なんていう男性や女性がいたりしますが
できるだけ食べられない野菜がないほうが
ビタミン不足を防げる上に食事がずっと楽しくなります。

様々な野菜の本来持っている味を好きになると
過度な味付けをしなくても食事に満足することができるので
特にダイエット中の男性や女性は野菜嫌いを克服するとダイエットがぐっと成功しやすくなったりします。

大人の好き嫌いは子どものころの好き嫌いが
そのままになっていることがほとんどですので、
子どもの好き嫌い克服方法を中心に、苦手な野菜を克服する方法をお伝えします。

苦味が苦手なケースの野菜嫌い

子どもの場合、苦味を覚えるのに時間がかかるのが野菜嫌いになる一番の原因です。

乳幼児期は特に苦味を危険だと認識してしまって食べられないことが多いので、子どもに野菜を与える場合は苦味を感じにくい調理方法で少しずつ慣らしていき、徐々に舌に覚えさせることで苦みのある野菜を食べることができるようにしていきます。小学校入学くらいまでに、ゆっくり苦味にならしていく程度のスピードで、焦らず向き合うことで、食べることができるようになります。

例えば、根菜は弱火でゆっくり火を入れて甘味を感じやすいようにして野菜の甘みを感じる調理法から始めてみると、その野菜を好きになったりします。

それでも、子どもは苦味を大人の何倍にも感じるようになっているので、好きだった野菜を急に嫌がったり、同じ野菜でも味が違うと拒絶したり、理由を探るのも難しく、なかなか好き嫌いを克服させるのは簡単ではありません。

葉物野菜など、加熱してしまうとビタミンが残りにくい野菜もありますが、最初は味や食感を覚えさせる、とにかく食べることが楽しい、気分がいいと思ってもらうのを目的に、下茹でをしてみたり野菜のえぐみを取り除く工夫をしてください。

1歳半以降で幼児食をあげられる子どもの場合は、揚げ物などにすると甘みが出て水分が飛ぶのでほっくりとした食感になり、食べられなかった野菜でも好きになってくれることがあります。また、一度は嫌がって食べてくれなかった野菜でも、何度も食卓に並べているうちに食べられることがありますので、子どもの野菜嫌いは克服のために食卓にあげ続けることが大事です。

食感が苦手なケースの野菜嫌い

子どもにも大人にも野菜嫌いに多いのが「食感が嫌い」という理由。

特にトマトが嫌いな男性や女性がいるかと思います。その理由として、トマトのどろっとした食感が苦手ということです。しかしトマトは、βカロテン(ビタミンA)、ビタミンC、E、B群などの栄養が豊富に含まれ、その上、カロリーが低い野菜なのです。このため、肥満気味の人や、糖尿病、高血圧で悩む人、ダイエット中の男性や女性にも、おすすめの野菜です。また、トマトの赤い色素であるリコピンは、体に有害な活性酸素を抑える働き(抗酸化作用)があり、老化の進行や生活習慣病を、防ぐ栄養成分が含まれているのです。

このように子どもだけでなく野菜が持つ独特の食感が苦手で嫌いという大人の男性や女性にもよく会いますが、野菜には大切な栄養価が豊富に含まれているので、是非克服して頂きたいものです。

子どものころに不快に感じた食感を大人になってもずっと引きずっているケースがほとんどです。子どもは好き嫌いも含めて食習慣の傾向が小学校低学年頃に決まると言われていますが、小さなころから食事に対しての姿勢や味を覚えていき、自分の食事における好き嫌いを記憶していきます。

食感が嫌いな野菜の場合、野菜の調理法を変えたり、切り方を工夫したりすることで克服できることもあります。一般的には、乳幼児に与える食感は「とろみ」がついている方が食べやすいと言われていますが、子どもの個性もあるので様々な方法を試してみるのが大事です。

一度嫌いだと思い込んでしまうと先入観で食わず嫌いになってしまうことも多く、特に大人になればなるほど克服するのが難しくなります。

その場合は、野菜料理の調理や農業に参加するなど、食事として出される前の野菜に触れることも効果的です。

野菜そのものに関わるステップがあると、それまで嫌いだと思っていた野菜のことが好きになったりすることがよくあります。

教育現場の食育プログラムには、調理前の野菜や魚に触れさせて調理から携わり、子どもの好き嫌いを克服させる活動がありますが、目の前に出されたものをただ食べているだけではその野菜や食材のことに興味が持てず、好きになる機会を逃していることも多いそうです。

好き嫌いなく生野菜を食べる方法を見つけよう

料理や農業で野菜に触れるだけで食べられるようになる?

子どもを農業に関わらせて野菜や食物に興味を持ってもらおうと呼びかけている団体が、最近は多くなりました。

これは食べ物のルーツを知ること自体が食育になるという考え方ですが、実際に農業体験をすると野菜嫌いが克服されたというのをよく聞きます。

食卓で出されるだけの野菜では関わりが薄かったものが、収穫や調理に参加するうちに子どもは目の前の野菜がどんな味なのか、より深い興味を抱くようになります。

興味を抱くと、嫌いという気持ちよりも食べたいという気持ちが強くなります。普段は生野菜が食べられなかったという子どもが、農業体験で生野菜スティックを美味しいと言いながら食べることも珍しくありません。

簡単に始められる貸し農園での農業や、家庭菜園でミニトマトなど簡単な野菜を育ててみたり、農家さんやボランティア団体などが主催している収穫体験に参加してみたりすることで、生野菜を食べることができるようになったり、野菜を美味しくいただくための料理を調理しながら考えてみたり、嫌いな野菜のことも深く知っていくことで好き嫌いを克服してみるのも良いかもしれません。

好き嫌いはすぐに克服できないことが多い

ここまで、好き嫌いを克服するための方法をいくつか挙げてきましたが、嫌いなものを克服するのはなかなか簡単にはいきません。相手が子どもの場合は、何が嫌なのかも分からず、突然嫌がることが多いのではないでしょうか。

大事なことは、苦手な野菜に関心を持ってもらい、その野菜のすべてを嫌いにならないようにゆっくりと向き合う機会をつくることです。

大人になればなるほど苦手になったものを克服するのは大変ですが、すぐに好きになろうとせずに、気付いたらまずいと思わなくなっていたという日がくるように、食わず嫌いをやめて向き合うようにするのが、好き嫌いをなくす一番の近道かもしれません。