食オタ|食の資格者コミュニティ

時短に便利な冷凍テクニックを検証してみた!

寒い冬はなるべく時短で夕食を作りたい!

ですよね!

そんな時こそ“野菜の冷凍”です。

繊維が壊れて、味が染み込みやすくなります!

すぐに煮えます!

ふむ、ふむ、、、

そんなに便利な時短法があるなら活用しなきゃ!

……でも、本当に?
オタクな私は実験検証したい(笑)

ということで、今回の食オタクNOTEは

“時短に便利な冷凍テクニックを検証してみた” です!

本当に時短できて美味しく仕上がる方法は何なのか?

目で見て納得できる結果がでましたよ!

さぁ実験開始です!

1.冷凍で、時短あめ色玉ネギは可能?

シチューやオニオングラタンスープ

冬にぴったりのあったかレシピ

でも、あめ色タマネギを作るのって時間かかりますよね~

タマネギのみじん切りを冷凍すると

あめ色タマネギがあっという間にできる!

これ、本当でしょうか?

さっそく実験検証してみましょう!

1個のタマネギを半分に。

みじん切りして、100gずつにわけました。

片方は平らに保存袋に入れて冷凍庫へ。

1日後、冷凍できました~

さぁ、さっそく凍っている状態から炒め始めましょう!

オリーブオイル大さじ1を入れて炒めます!

タイマーをかけて、しっかりと時間を測りますよ~

温度180℃に設定し、実験開始です!

炒めてすぐに水が出てきました!

水のおかげで焦げる心配もなく、、、

フライパンは放置!

たま~にかきまぜます。

12分後、あめ色タマネギが完成です!

7分過ぎまでは、時々かきまぜるだけ、、、

片手間作業で、あっという間にあめ色になりました!!!

次に、生のタマネギもみじん切りし、

同じ条件で炒めましょう!

まだあめ色にはなっていないのに、

ところどころががこげてきました、、、

条件を同じにしたいので、

できれば温度を下げたくない、、、

油も追加したくない、、、

もう必死!

フライパンにかかりきりです!

冷凍タマネギがあめ色になった12分が経過しましたが、

まだまだあめ色にはほど遠いです、、、

腕が疲れます~

正直、このあたりでやめたい気分、、、

16分後、ようやくあめ色になりました!!!

……と、思ったら

同じお皿にのせてみると

冷凍タマネギの方が断然あめ色です、、、

食べてみると

う~ん、冷凍タマネギの方が甘い~~!!

ということで、結論!

みじん切り冷凍タマネギを使うと、

あめ色タマネギが時短で完成する!!!

しかも、

甘味・旨味もUP!

完成したあめ色タマネギは

オニオングラタンスープに!

この実験後は、少しの時間でも冷凍するようになりました!

ただし、大量に冷凍したり、

フリーザーBagを使わないと、冷凍庫がタマネギ臭くなりますのでご注意ください!

2.冷凍で、時短しみしみ大根は可能?

冷凍すると繊維が壊れるので、時短で煮える!

これもよく聞く裏技ですね~

本当でしょうか?

さっそく実験してみましょう。

まず大根を同じ厚さに切り、

一方はラップに包んで保存袋に入れ、冷凍庫へ。

冷凍後取り出してみると、切ってあった大根どうしがくっついてしまいました~

なんとか切れ目に包丁を入れてはずしましたが、

とても危険なのでやめましょう!

くっついたまま調味液に入れれば

すぐにはずれます!

もちろん、冷凍する前にカットしておくことを忘れずに!

凍っている状態でも切れる野菜はたくさんあるのですが、、、

さすがに冷凍大根には包丁が入らなかったですね~

のちほど切れる野菜と切れない野菜の実験もしますね!

生の大根と、冷凍大根を同じお鍋に入れて煮ていきましょう!

生の大根には、目印として楊枝をさしました。

10分後、もう冷凍大根は中まで煮えたようです!

生の大根は、ちょっとまだ硬いかなぁ、、、

2つ並べて切ってみると、

一目瞭然ですね!

冷凍は中まで味がしみて茶色になっていますが、生はまだ白い!

あと5分煮れば、生も味がしみたと思いますが、

この5分の違いは大きいですね~!!!

生を指でおさえると硬いですが、

冷凍は柔らか~

数値にできないことが残念、、、

写真でもわかっていただけるでしょうか?

結論!

冷凍大根なら、時短でしみしみ大根ができる!

この理由としては、冷凍の過程で発生する氷結晶が繊維を壊すため、
解凍時はこの氷結晶がとけて空洞ができるからのようです。

冷凍大根の便利さがわかると、丸ごと1本買えますね~

大根を1本買ったら、

先端は大根おろしを作り、

ラップに包んで1回分ずつ冷凍。

青首部分は、皮をむいて輪切り冷凍!

輪切り大根はおでんなどにも便利です!

3.冷凍で、里芋煮も時短でできる?

冬の煮物と言えば、里芋煮ですよね~

里芋はヌメリがあって下処理も大変!

面倒な下処理は一気にやって冷凍し、食べたいときにサッと煮れたら楽ですね!

皮をむいて、半分に切り、保存袋に入れ冷凍庫へ。

翌日、カチコチの里芋を調味液に入れて加熱開始です。

なんと、6分後!

竹串が通りました!

特にふきこぼれる感じもなく、

本当にあっという間に煮えましたね~

おどろきです!

予熱が入らないようにお皿にうつします。

煮汁がまだまだ余っています、、、

もったいなかったなぁ。

同量の生の里芋も、同じ量の調味液、同じ温度で調理開始。

今回は塩もみや下ゆではしません。

一瞬でふきこぼれてきました、、、

急いでフタをはずしたり、火力を弱めたりと、つきっきりで煮ること13分。

煮汁もほとんどなくなって、

美味しそうな里芋煮ができました!

お皿に並べてみると、、、

冷凍里芋は味が薄くトロッとした食感が無い、、、

こってり里芋煮が好きな私にとってはちょっと残念な結果です。

そこで、煮汁に戻して冷凍里芋を再度煮てみました。

煮汁がなくなって煮きるまでの時間は合計10分。

大好きなこってり里芋煮になりました~!!!

生里芋に比べて3分の時短です!

結論!

里芋も冷凍すると時短で煮える!

ただし、生里芋と冷凍里芋の食感の違いはほとんどありませんでした、、、

どちらもトロッと美味しい!

あっさり煮が好きな方は、わずか6分で完成するのでオススメです!

生の里芋はヌメリが多く、ふきこぼれとの闘いでしたが、

冷凍するとふきこぼれも少なかったようです。

この理由はいつか調べたいなぁ!

4.ほっくり里芋最適冷凍方法は?

蒸してそのまま食べる里芋も大好きな私なので、

別の実験をしたい気持ちがムクムク(笑)

里芋がほっくりと仕上がる冷凍方法を知りたい!

実験は3種類で行いました。

①皮をむき加熱後冷凍(1cm厚さにスライス)

 (電子レンジ500W 60秒で加熱)

②皮をむき生のまま冷凍(1cm厚さにスライス)

③皮つきのまま丸ごと冷凍

①の、加熱後冷凍した里芋から実験開始です。

凍った状態の里芋をスチーマーに入れ、

500W 90秒加熱

低温でゆっくりと加熱した方が炭水化物は甘味が残るということで500wに設定しました。

……あれ?

なんかしなっとした

感じになってしまいました~

ほっくり感はありません!

野菜は軽く火を通してから冷凍がよい

と言われますが、、、

かなり残念な結果に!

では、②の生のまま冷凍(スライス後)はどうかなぁ?

こちらも、500W 90秒で加熱できましたが、、、

①と同じにしなっとした感じで、ほっくり感がないです!

ほっくり里芋は冷凍ではできないのか?

とおそるおそる

③の生のまま丸ごと冷凍を電子レンジへ。

こちらは時間がかかりました。

500wで片面2分、裏返してもう2分。

熱々の里芋の皮をむいてみると~

ほっくりしています~~~

蒸し器で作った時と同じ食感!

美味しいです!

並べてみると、

③丸ごと冷凍が一番ほっくりしている感じが

わかっていただけますでしょうか?

結論!

皮つきのまま丸ごと冷凍ならほっくり里芋ができる!!

この方法なら、

泥をおとしてラップに包んで冷凍しておくだけなので、すごく楽ですね!

下処理なく美味しい里芋を食べられるなんて最高です!

ただし、加熱しすぎると硬くなりますので、ご注意ください。

5.冷凍で、ブドウの皮極薄に剥ける?

野菜を冷凍する楽しさがわかってきたので、

さらに検索してみると、、、

冷凍したブドウの皮は極薄でむけるとの情報が!

もしそれが本当なら、皮ごと食べられるブドウを買わなくてもいい!

さっそく冷凍してみました!

冷凍ブドウを流水にあてて皮をむきます。

すごい!

本当に極薄で皮がスルスルとむけます!

紫色でキレイ!

これだけ紫色が残っているということは、

アントシアニンもしっかりと食べられるということ!

生のブドウを比較すると

一目瞭然です!

半シャリ状態で食べてみたら、

ジューシーでとっても美味しい!

甘味も強くなったように感じます!

結論!

冷凍ブドウは皮が極薄でむける!

ブドウ大好きな私なので、たくさん冷凍しておけば、1年中楽しめそうで嬉しいです!

ミニトマトも同じようにできました!

オリーブオイルと塩をかけるだけで美味しいです!

6.冷凍野菜の上手な解凍方法は?

野菜冷凍に関して更に検索をすすめていくと、

キーポイントは解凍の仕方のようです。

凍ったままの状態で使うことが重要とのこと!

たしかに、冷凍えのきを放置したら、、、

ちょっと料理に使いたくない感じになってしまいました、、、

逆に考えると、カチコチの野菜を

冷凍庫から出してすぐに使う方がよいなんて、便利!

事前に解凍しておいたのに翌日は残業で料理できない、、、

解凍してあったこのお肉どうしよう、、、

なんてことがなくなりますもんね。

でも、さっきの大根のように包丁で切れないのは不便!

ということで、冷凍野菜を色々と切ってみました!

カチコチのゴボウ

解凍1分後には切れました!

さすがに丸ごと蓮根は無理かなぁ?

解凍3分後には切れました!

これなら、用途別に切って冷凍しておく必要がなくなりますね!

蓮根は乱切りを煮物に。

薄切りをきんぴらにできます!

丸ごと冷凍したバナナもすぐに切れます!

スムージーに入れると、とっても便利!

里芋、サツマイモ、大根はやはりすぐには切れなかったです。

7.結論

◆あめ色タマネギ

冷凍すると、あめ色タマネギが時短で出来る!

(生:16分、冷凍:12分)

※冷凍は水分が出てくるので、焦げることなくあめ色になって便利!

◆大根

冷凍すると、しみしみ大根が時短で出来る!

(生:15分、冷凍:10分)

※繊維が壊れた冷凍大根の方が、

柔らかくなりました!

◆里芋煮

・冷凍すると、里芋煮も時短で出来る!

(生:13分、冷凍10分)

※冷凍の方がふきこぼれが少ないため

調理も楽でした!

◆ほっくり里芋

「皮ごと生のまま冷凍」で、ほっくり里芋が完成!

※皮をむいてスライス後に冷凍するよりもほっくり感UP!

◆ブドウ・ミニトマト

冷凍すると皮が極薄でむける!

※皮直下にある栄養素も摂取できます。


如何でしたか?

野菜を冷凍すると時短料理ができる!は本当でした!!!

ほかにも、

・栄養価がキープできる
・下処理ができているので、野菜料理が面倒でなくなる
・丸ごと買っても冷凍すればよいので経済的
・野菜の廃棄率がへる

便利なことばかりですね!

野菜摂取量がストレスなく増えて、食育にもつながります!

いろいろと試した結果、

「旬の野菜を、新鮮なうちに冷凍する」
「できるだけ空気をぬいて冷凍する」

も大事なようです!

冷凍すると食感がかわってそれが面白い、美味しい!

という方もいるようですので、ぜひ色いろと試してみてください!

次回の食オタNOTEもお楽しみに!