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苦手をなくそう!ピーマンの秘密☆栄養価から食べやすくするコツまでチェック

ピーマンは働き者!
ビタミン・カロテン豊富な栄養素と効果効能

ピーマンは、手を伸ばしやすい価格や自宅でも栽培ができる身近さから、夏野菜の定番として愛されています。
一方で、独特の苦味があるため「食べにくい、苦手」と感じてしまうお子さんも多いはずです。


ピーマンの栄養価や、好き嫌いをなくすために知っておきたい、調理のコツをご紹介します。

ピーマンの栄養価とは?

夏野菜の定番で、色々なメニューが楽しめるピーマンは、夏場は特に食卓に並ぶことも多いでしょう。
しかし、独特の苦味や青臭さがあるため、好き嫌いされてしまいがちな野菜でもあります。

ピーマンは栄養価に非常に優れているため、成長期のお子さんや、栄養失調気味の人、妊婦さんや授乳中のママに積極的に食べてもらいたい野菜です。特に豊富に含まれているのは、ベータマイナスカロテンです。


文武科学省が公開している「日本食品標準成分表2015年版」によれば、生の青ピーマン100グラムあたり、400マイクログラムものベータマイナスカロテンが含まれているとのこと。ベータマイナスカロテンは、体内でビタミンAに変換され、目の神経伝達物質となるため欠かせない成分です。ベータマイナスカロテンが不足していると視力低下や目の疲れを招きやすいため、目や視力について悩んでいる人はピーマンを摂取することで改善に導けるかもしれません。
また、ベータマイナスカロテンにはがん予防、動脈硬化予防、免疫力の向上など、さまざまな病気や疾患の改善効果が期待されています。

もちろんその他の栄養素もバランスよく含まれています。例えば、ピーマンはビタミンも豊富なため、お肌や髪の美しさをキープしたいときにも重宝します。身体の調子を整え、毎日を健やかに過ごしたい人は、ピーマンを積極的に摂取することがおすすめです。

子どもの好き嫌いは苦味成分?野菜嫌いを克服するコツ

ピーマンの好き嫌いをなくすためには?

他の野菜に比べ、ピーマンは独特の風味があることが特徴です。この風味こそがピーマンならではの旨みですが「子どもが好き嫌いをしてしまう」と悩んでしまう人も多いはずです。


大人に比べ敏感な味覚を持つ子どもは、苦味や臭みなどを敏感に感じとり、嫌がったり口から出したりしてしまいます。これは、口に入れたものが毒など身体に悪影響をもたらすものではないかと、本能的に判断しているからです。大人になるにつれ味覚が発達し、苦味や臭みを反射的に避けることがなくなり、無理なく食べられるものも増えていきます。栄養素の豊富なピーマンだからこそ、子どもが好き嫌いをしていると「栄養失調になってしまうのでは」と不安を覚えてしまうかもしれません。

しかし「そのうち食べてくれるだろう」と前向きに考え、しつこく無理強いしないようにしてください。嫌がる子どもに無理やり食べさせることで「ピーマンは苦い」という印象とともに「ピーマンを食べないと怒られる、つらい思いをする」というネガティブなイメージが根付いてしまいます。幼い頃に嫌な思いをしてしまうと、大人になってからもピーマンに対する印象が拭い切れず、食べられないままになってしまうかもしれません。



強制しなくとも子どもが自ら食べてくれるように、ピーマンの調理方法に気をつけて、苦味を感じにくくする工夫をしてみましょう。

ピーマンを調理するときは、繊維に沿うよう、縦にカットすると苦味が出にくくなります。これまで、輪切りなど横に切ることが多かった人は、試しに縦に切ってみてください。また、油を使って調理することで味が馴染み、香ばしさや野菜の甘みを引き立てることができます。ピーマン嫌いの子どもが、口をつけるのも嫌がっている場合、できるだけ細かくカットしたり、彩り豊かな赤パプリカや黄パプリカとともに調理して印象を変えてみたりするのもおすすめです

ピーマンが食べやすくなる、注目レシピ

最後に、好き嫌いしてしまう子どもにも、ピーマンを美味しく味わってもらうためのレシピをご紹介していきます。

ピーマンを美味しく食べるために、活躍するメニューがハンバーグです。
子どもからお年寄りまで幅広く愛されているハンバーグは、ピーマンの独特の風味を消し、どんどん食べたくなるメニューに変えてくれます。


2人分のピーマンハンバーグを作る上で用意するものは、合いびき肉300グラム、ピーマン2個、たまねぎ1個、パン粉二分の一カップ、卵1個、塩・こしょう・ナツメグ少々です。

・まず、玉ねぎとピーマンをみじん切りにします。フードプロセッサーをお持ちの人は、そちらを利用してもかまいません。
玉ねぎは食感が残るようにやや荒く、ピーマンはなるべく細かく刻むのがポイントです。
・次に、ボウルに合いびき肉とみじん切りにした野菜、溶き卵、パン粉、調味料を入れてよく混ぜていきます。ピーマンがお肉と混ざり合い、調味料がまんべんなく行き渡るよう、しっかり混ぜください。
・タネが完成したら、好みの量をとり、小判型に成型します。
・油を引いて熱したフライパンにハンバーグを並べ、中心を少しくぼませます。焦げ付かないように火加減に注意しながら、中までよく火を通せば完成です。

ケチャップやソースなど、お子さんの好きな味つけをすることで、ピーマンの風味が気にならず、より食べやすくなります。

たくさん食べられると話題の無限ピーマンも、ピーマン嫌いのお子さんにおすすめです。

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コツを押さえて、ピーマンを美味しく食べよう

好き嫌いされてしまいがちなピーマンですが、調理法やレシピにこだわることで、改めて美味しさに気づけるかもしれません。
栄養価も高く、さまざまな疾患の予防効果も期待できるピーマンで、食卓をより鮮やかに彩りましょう。