食オタ|食の資格者コミュニティ

かんぴょう農家訪問〜知らなかったユウガオの食べ方!

みなさ〜ん、

かんぴょうって好きですか?


実は、久しぶりにかんぴょう巻きを食べたら
かんぴょうのことがと〜っても
気になってしまいました…。

頭に浮かぶのは 太巻き、ロールキャベツ、
昆布巻き、おでんの巾着!

ユウガオの実を削って干したものということは
もちろん知っていますが、
そもそもユウガオって何??

実物は見たことがないかも?

そこで調べてみました。

ユウガオとは?

夏の夕方に白い花が開き、
翌日の朝にはしぼんでしまう。

そうか!それでユウガオなんだ!!

*ウリ科ユウガオ属の一年草
アサガオ・ヒルガオ・ヨルガオはヒルガオ属なので、
まったく別の植物なんですね。

*原産はインド・北アフリカ
古くから世界中に広まっていて、
源氏物語や枕草子にも出てくるところを見ると
かなり昔から日本にも根付いていた野菜のようです。

*丸ユウガオと長ユウガオがある
観賞用のものには毒性のあるものも…。

*別名「瓢(ふくべ)」と呼ばれるため
干した瓢 → 干瓢(かんぴょう)

う〜ん・・・
でもなんかピンとこない!

よし!実物を見に行こう!!

ユウガオ畑を見学!

ということで生産量№1の栃木県へ。

伺ったのは下野(しもつけ)にあるあおやぎ農園さん。

まずは畑へ。

その手前のビニールハウスをのぞくとかんぴょうがズラリ!


ほんのり甘い香りが・・・。
甘いがゆえに虫にも好かれてしまうとか。

ガシャン カタカタカタ シュー

7月〜8月は毎朝2時に起きて
機械でユウガオを剥く作業をするそうです。

日が昇る前までが勝負なんですって。

大きなユウガオの実をひたすら剥いて、ひたすら干す!

もともとの姿はこれです。


残念ながら、伺ったのがお昼近かったので
削る作業は見られませんでした。

でも削った後の実がごろごろ・・・。


どこまで削るのかはプロでなければ見極められません。

質が良くて、腐らないかんぴょうを作るには
しっかり太陽の光に当てて乾かすことが重要!

ハウスの中では大きな扇風機が回っていました。


今回は生のユウガオも食べさせていただけるとのことで収穫に。

ほかの夏野菜を横目で見ながらユウガオへまっしぐら!

発見!!


コロンとしていて可愛い。
適度な大きさのものを一つ収穫。


表面はツルツルしているのかと思ったら少しトゲトゲしていました。


実際持ってみると、結構重い!
5kgぐらいはありそう。

ここの農園のかんぴょうは格段に美味しいそうです。
少しだけ秘密を教えてくれました。

それは・・・

ごぼうの後に植えているから。

深い所まで土がふかふかになっているので、
根をしっかり張り肥料を充分吸収して
成長できるんですね。

なるほど!

しかもここのかんぴょうは
無漂白・保存料不使用なので
めんどうな塩もみの必要がありません。

漂白してあるものは漂白剤を落とすための塩もみが必要です。

実際に食べてみよう!

1.さっと洗い、そのままで食べてみる


適度な歯ごたえがあり、甘くて美味しい。

2.しっかり戻したものを食べてみる

少し味が抜けた感じ。
見た目はきしめんみたいです。

3.生のまま厚めに剥いたものを食べてみる


どこかで食べたことがある感じ。

みんなの意見が一致。
カブのような味と食感でした。

漬物やサラダにもよさそう。


ここまでは前もって準備したもの。

ここからは採れたて丸のままを切って食べてみます。

縦に切るのか、横に切るのか?

それは用途によって使い分ければいいとのこと。

今回は縦に切ってみます。


思ったよりも柔らかい!
サクッと切れました。

皮をむいてワタを取り、薄切りに。

茹でてみる

炒めてみる
煮てみる

感想 

冬瓜に近いのかと思っていましたが、もっともっちり。

しなっとするまで茹でると表面がとろんとしています。

どの食べ方も「アリ」です。

デトックス作用があり、食物繊維も豊富。
カルシウムもあるので本当にお勧めの食材。

切っているうちに手がしっとり。

食べた翌日には肌がしっとりして
お化粧のノリが良くなると聞き、
みんな前のめりに・・・。

調べてみると確かに化粧品にも配合されていました。

ただ残念なことにユウガオの実はほとんど
流通していないのが実状です。

加工用としてしか栽培されていないのと
重量があるため発送に適さないのが理由のようです。

無漂白のかんぴょうを分けていただきました。


これで約250g。

これがユウガオ何個分に相当するのか
まったく想像がつかず、奥様に質問!

これでユウガオの実 約1.5個分だそうです。

すべて手作業で、愛情込めて作られたかんぴょうです。

ユウガオ料理に挑戦!

カビ防止のため、小分けして冷凍庫で保管。

いいお出汁も出て、お味噌汁がグレードアップ!


キムチやピクルス、はちみつレモン漬けなど
味を吸わせてもいいですし、パスタの代わりにも使えます。

私的には糠漬けもオススメ!

冒頭の使い方だけではもったいない。

奥深そうなかんぴょうの魅力を今後も探ってみたいと思います。

あおやぎ農園でいただいたお料理は夏野菜満載。

ユウガオのアラビアータ・かんぴょうの炊き込みご飯
ユウガオとかんぴょうのけんちん汁
炒めたユウガオ・茹でたユウガオ
採れたて夏野菜・キャロットラペ
かぼちゃのサラダもありました

百聞は一見に如かず

今後も農園さんへの突撃取材を続けたいと密かに企んでいます・・・。

次回の食オタノートもお楽しみに!