食オタ|食の資格者コミュニティ

「レタスは芯に小麦粉をつけると長持ちする」ってホント?おばあちゃん知恵袋を検証!

昔からの言い伝え・知恵って、
本当に素晴らしい!

「ジャガイモの皮で曇り止め」
実証実験した時も、驚きがたくさん!

≫ジャガイモの皮で曇り止め

昔の人たちは、理屈が分かっていたのだろうか…?
どうやって気づいたのかな…??

そんな「おばあちゃんの知恵袋」
今回は、第3弾!!

「レタスの保存に関する知恵袋」
検証しちゃいまーす♪

レタスの鮮度を保つには?

新鮮なレタスを買えばもちろん日持ちも長くなる!

まずは、新鮮なレタスを
選ぶところから始めなくっちゃ!

食オタ的、レタス選びのポイントを
確認していきます♪

鮮度のいいレタスの選び方

鮮度のいいレタスを選ぶポイントひとつめは、これ。

レタスの選び方ポイント①

切り口が変色していないもの

注目するのは、芯のところ↓


レタスの芯を切ってから時間が経つと、変色してきます。

切り口が変色していない=新鮮な証拠!

レタスの選び方ポイント②

外葉がついているもの

ポイントふたつめは、外側の大きな葉っぱがついてるもの。


外側の葉は、中の葉たちを乾燥から守ってくれます!

外の葉っぱが付いた状態の方が中までシャキシャキ!
新鮮です!

◆レタスの保存方法

レタスなどの葉物類って日持ちしないイメージ?

買ってきたビニル袋のままだと
こーんなふうに水滴が付いちゃって
腐っちゃうことないですか?!

みなさんはどうやって保存してますか?

食オタの中でも、野菜オタクである私。

いつも「ペーパーに包んで、ポリ袋」
この方法です!


適度に湿度を保ちつつ、冷気の当たりすぎも防いでくれる!

結構日持ちしてくれます!

▲1か月、保存したレタス


でもでも…
切り口のところは変色が進むし、葉先が萎びてきたりします…。

レタスの鮮度を保持しつつ、最後まで美味しく食べたい!

もっと良い方法は、ないかな?

そんなとき!

おばあちゃんの知恵袋に、
レタスに関するこんなものが。

「レタスは、芯の切り口に小麦粉をつけると長持ちする」

こういうことでしょ?↓

今回ばかりは、怪しいんじゃ…(汗)

でも、小麦粉ならどの家庭でもあるし、
実践しやすいですよね!!

こ、これは…検証せねば。

レタス保存実験1:芯に小麦粉をつけると長持ちするか?

芯の切り口に小麦粉を塗るとレタスが長持ちするって、ホント?

さぁ、やってみましょう!

実験準備

同じ日に買ってきたレタス2つで実験してみます!

比較するのは…

●小麦粉処理しない(そのまま)
●芯に小麦粉をつける

どちらも、
「ペーパーに包んでポリ袋へ入れる」
この方法で検証してみます!

まず、2つとも芯を少しカット。

※小麦粉を付けるレタスと条件を合わせるために、小麦粉処理しない方も芯を切りました。

切り口から白い汁が出てくる~!

この白い汁、レタスにとって必要な物質なんですよね~!

この白い汁は、ポリフェノールの一種。切れたところから菌の侵入や乾燥を防ぐために、レタス自身が出す液体です。

普段から白い汁はふき取らないで保存した方が良さそうですね!

今回も汁を拭き取らずに実験します。

切り落とした芯の切り口に小麦粉を付けてみます!

白い汁が、接着剤の代わりになるので
結構たくさん付きました~!

小麦粉が取れないように
やさーしく包んで保存します!

経過観察

毎日観察してみたけど
あまり変化がない~。

意外とレタス強いな~!

少し変化が出てきた、
4日目から見比べていきましょう。

4日後

わかりますか?

そのままのレタスは少し葉先が黄色くなりかけてる!!

触ってみても、両者のみずみずしさは
そんなに変わらないですね~。

1週間後

だいぶ差が出てきました!

小麦粉をつけずにそのままのレタスは、
外の葉っぱがペラペラになってきた!

水分が減ってきているみたい。

それに比べて、小麦粉をつけたレタスは
良い状態を保っています!↓

外側の葉にもみずみずしさが!
水分がまだ残っている感じ。

レタス全体のボリューム感も
変わらないので、中まで新鮮そうです!

1か月後

すこし長めに保存してみました。

これはこれは…、少し可哀そうなことになってしまった。
(レタスさん、ゴメン…)

そのまま保存は、外側の葉っぱが腐れてきてしまいました…。

それに比べて、小麦粉を付けたレタスはこんな感じ!

外側の葉は萎びているけど、
中の葉はシャキシャキ感あり!

色もキレイな緑色!

これはすごい~!!

買ってから1か月ですよ?!
生で食べて美味しいくらいにキレイ!

実験結果

「芯の切り口に小麦粉をつけるとレタスが長持ちする」は本当だった!

小麦粉で鮮度が保てた理由とは?

どうして小麦粉が、
レタスの鮮度を保ってくれたの??

それは、「芯」の役割にあるようです!

芯は、根から養分や水をもらって
葉を成長させる大事な茎の部分。

収穫された後も、
レタスは芯(茎)から葉に
水分と養分を送っているんです。

そんな芯が乾燥してしまうと大変!
葉っぱに水分等を送れなくなっちゃう!

だから萎びたりしちゃうのですね~。

そこで大抜擢されたのが、粒子の細かい小麦粉!!

芯の切り口を塞いで、乾燥を防いでくれる!

だからシャキシャキ感や美味しさを保てたんですねー!!!

全体を乾燥から防ぐことも大事だけど
「芯を乾燥しないようにする」
ここがポイントのようですね♪

レタス保存実験2:小麦粉以外でも代用できるか?

ここからが食オタの本領発揮です♪

「芯を乾燥から防ぐ」が大事なら、
小麦粉以外でも、出来そうじゃない?

そこで!
この2つはどうでしょう~!?

検証してみるもの
●片栗粉
●ラップ

何も処理をしないレタス、小麦粉をつけたレタスも、もう一度、比較検証してみます!

実験準備

今回も条件を揃える為に、全て芯の切り口は少し切りました。

小麦粉と同じように粒子が細かくてどこの家庭にもある「片栗粉」

小麦粉よりも、びっしりと厚めに
くっつきましたね。

カバー力(りょく)強そう!!

乾燥を防ぐなら、やっぱりラップ

単純に芯のところにラップしたらいいよね~。

なかなか芯にピタッとラップするの難しい…。

小麦粉をつけたレタスと、
何も処理していないレタスも準備完了。

ペーパーに包んでポリ袋に入れ5℃で冷蔵保存しました!

経過観察

さて、どうなったでしょうか?
見ていきましょうー!

4日後

あんまり差がでてないですね…。

何も処理をしていないレタスも
まだまだ美味しそう!

ただ、ここで「ラップ」に問題が発生!

ラップが剥がれてしまって
切り口が乾燥したみたい!?

次からラップがくっつかない(汗)

ラップの上からキッチンペーパーで
しっかりめに包むようにして
観察するしかないかな…。

◆10日後

思ったほど変化が出ていないように
見えますね…。

一つ一つ観察してみましょう!

そのまま

少しだけ、葉の色が抜けてきました。
でも、まだまだ美味しく戴けそうです!

小麦粉

葉の先までキレイなままです!

切り口の小麦粉もキレイに付いてて
ピタッと蓋してくれているようですね。

片栗粉

すこーしだけですが、
外側の葉が黄色くなってきました。

ペラペラになっていて、
葉の巻きが弱くなってる…。

葉の水分が抜けてきているからかな?

小麦粉レタスと比べるとわかりやすく違います。

ラップ

そのまま処理してないレタスと比較。

比べると芯の変色も少なく葉の変色も少ないです。

ラップで芯の乾燥を防ぐだけでも多少の効果がありそう!

芯の乾燥具合だけでこんなに変化がでるものなのね…。

3週間後

パッと見ても差が分かるようになてきました!

持った感じのみずみずしさも
だいぶ違いがでてきました。

そのまま

変色がぁ…
こうなったら美味しくなさそう。

中の方は無事であること祈る!!

小麦粉

葉先はもちろん白いところも
キレイなまま!

触ってみるとシャキシャキしているのが
わかります!

片栗粉

片栗粉をつけたレタスもそのままのレタスと比べると
まだまだ美味しそう!

だけどよーーく見てみると
葉先がだいぶ痛んできましたね。

しなしなだし、茶色い…。

変化がでたのは、この外側の葉だけで
中は、シャキシャキ感が残ってる。

ラップ

ラップがピタッと付いていないのに
意外と鮮度を保ててる!

効果ありなのでは?!

4週間後

やっぱりほとんどが
ダメになってきましたね…。

一つ一つ観察してみます!

そのまま

外側の葉っぱは完全に
食べれなくなってしまった…。


葉が溶けてきてしまったので
内側の葉も数枚ダメになっていました。
(レタスさん、ごめんよ~)

もちろん食べれるところは
加熱して、戴きました!

小麦粉

葉の色が薄くなっているところが
出てきましたね~。

でも4週間も保存している
レタスとは思えない!!

葉のみずみずしさも
全体のシャキシャキ感も残ってる。

こりゃ、すごいな!!

片栗粉

片栗粉も小麦粉と同じように
効果が出るのかと思いきや…。

葉先の黒くなる具合は
何も処理してないのに近いような…。

中の方は、黒くなってなくて
痛んでいるのは外側だけでした。
すこし安心。

ラップ

ラップのおかげで
乾燥は防げたみたい?

でも水が溜まりやすくなったのかな。

葉の根元のところが溶けるように
痛んでしまってました…。

中の方まで、ぬめりが出ちゃった。

あまりオススメできる保存方法では
なさそうですね。

実験結果

4つを見比べると分かりやすいですね!

小麦粉をつけたものが、
一番状態良いのが分かります!

「小麦粉を芯の切り口に塗る」
想像以上に優秀だなぁ。

外の葉はもちろん、中の葉まで
キレイなまま♪

ということで結論!

結論

「小麦粉をつける」が最も長持ちする!

片栗粉やラップは、
あまり効果的ではありませんでした。

小麦粉が有効だった理由

え?でも、なんで??

小麦粉と片栗粉にこんなに差が出たのか
気になりますよね…。

それは、小麦粉と片栗粉の違いに
秘密がありそうです!

小麦粉 = 小麦
片栗粉 = ジャガイモのでんぷん

【小麦粉】

小麦粉は、水と混ざると
粘りを生む「グルテン」を形成。

芯にある水分と小麦粉が混ざると、
グルテンになります。

小麦粉をつけた芯を見てみると、
ピタッと蓋になっています~↓

触ると少しペタペタしてる!
グルテンすごいな!!

【片栗粉】

一方、片栗粉は水と混ざりにくい性質。

そして、でんぷん(炭水化物)だから
グルテンは形成されないんです。

なので、よーく見てみるとパサパサ。

触るとボロボロと
取れちゃう感じでした。

昔の人は、こんなことまで分かった上で
小麦粉を使っていたのだろうか…。

おばあちゃんの知恵、おそるべし。

まとめ

今回検証した、
おばあちゃんの知恵袋はコレ!

「レタスは、芯の切り口に小麦粉をつけると長持ちする」

実際にやってみた結果、
これは「本当」でした!!!!!

レタスの保存方法ランキング

鮮度が保てていた期間(※)も併せて、
結果はこうなりました!

(※鮮度が保たれていた期間=生でも食べれそうだったかを基準としています)

レタスなど葉物野菜って、
ついつい葉っぱの方を
乾燥から防いだりしがちですよね。

でも実は、「芯」がポイント!
ということが分かりました。

しかも、片栗粉やラップではなく、
グルテンを形成する小麦粉が効果的!

やっぱり昔の人の知恵って、
すごいなぁ~!!


 

今回は、レタスをたくさん使いました!

小麦粉を塗ったレタスは、
生のまま美味しくいただきました♪

我が家は、レタスは丸ごと!
ザクザクっと切って、
シーザーサラダにするのが大好き♡

寒い時期は、炒め物やしゃぶしゃぶにしたり、
加熱して食べるのも好き!

でも、やっぱりレタスは
シャキシャキを生で味わうのが醍醐味♪

そして葉物野菜は、
採れたてがいちばん美味しい!
新鮮なうちが栄養価も高い!

1か月も保存することなく(笑)
いただく方が良いですね!

でも冷蔵庫で保存するときは、
「芯に小麦粉をつける」方法で
美味しく保存しましょう!

ではでは、
次回の食オタノートもお楽しみに!!