食オタ|食の資格者コミュニティ

自家製ライスペーパーをつくろう!生春巻きの皮の簡単でおいしい作り方を研究

ベトナム料理、タイ料理…

みなさんは「エスニック料理」はお好きですか?!

私はエスニックの中でも、「生春巻き」が大好きです♪

たくさんの野菜を巻いて食べられる♪

野菜オタクとしては最高の食べ物(笑)

今回はそんな生春巻きの皮「ライスペーパー」を追求します!!

自家製ライスペーパーは作れるか?

生春巻きの皮は「ライスペーパー」と呼ばれていますよね。

直訳すると…お米の紙。

たしかに紙のよう!

材料を見てみると…

原材料:タピオカでん粉・米・食塩。
実にシンプル!!

これ、おうちで作れないかな?

チャレンジしてみたーい!!!

まず、食品のライスペーパーについて
調べてみました。

ライスペーパーとは
・米の粉で作った薄いシート状の食品で、野菜などを巻いて食べる。
・吸水させた米をすりつぶして、湯をわかし鍋に張った布の上に薄く広げて蒸す。そうしてシート状に生地を作り乾燥させた食品。

米をすりつぶす…?

たしかに、そんなシーンを見たことがあります。

簡単にサクサクっと作っていましたが、あれは熟練の技という感じだったなぁ。

ちなみにこの模様はすだれの模様だそうです!

なるほど~!

糊状の米を薄くのばして蒸して、それを綿棒のような棒で巻き取りすだれの上に並べて乾燥。

そんな本場の作り方は、ハードルが高そうだなぁ…。

家でも手軽に美味しくできる
簡単な方法を探ってみましょう!

ライスペーパー基本の作り方

作り方を確認してみましょう。

本場ベトナムのように蒸しに挑戦!

自家製ライスペーパーの作り方<蒸す>
(1)米粉・タピオカ粉・塩・水を入れよく混ぜ15分以上置いて材料を馴染ませる。蒸し器の蒸し器のお湯を沸かしておく
(2)耐熱皿に刷毛で薄くサラダ油を塗って、小さめのお玉でライスペーパー生地を入れる
(3)蒸し器のお湯が沸騰したら弱火にして、(2)を入れ約1分30秒蒸す
(4)ゴムベラなどで破れないようにはがす

ふむふむ。

つまりは、ライスペーパー生地を耐熱皿に薄く入れて、蒸すだけか!!

シンプルで簡単そうなチャレンジほど難しいんですよね~…。

過去の食オタノートで経験ズミ(笑)

ひとまずやってみましょう!

ライスペーパーに使う材料を揃えてみました~!

ライスペーパーの材料
米粉    50g
タピオカ粉 50g
塩     少々
水     200㏄
サラダ油  適量

粉は1:1。

水は粉の総分量の2倍にして準備。

道具はこんなものを準備しましたよ~!

・大きめのボウル
・泡だて器
・ゴムベラまたはスケッパー
・小さめのおたま
・バットまたは耐熱皿
・刷毛
・蒸し器

◆ライスペーパー生地をつくる

では、早速!

材料をボウルに入れてよく混ぜたら、15分くらい置きます。

クレープを作るときのイメージね!

材料を馴染ませるために、少しの間置いておきます。

その間に蒸し器のお湯を沸かしたり、中に巻く野菜など準備しちゃいます。

冷蔵庫に少しずつ残っていたものを
チョイス!

15分後、ボウルを見てみると…

あっ!分離してますね~!

またよくかき混ぜておきます。

蒸してみよう

ケーキを作るときも、容器にオイルやバターを塗りますよね!

生地がくっつかないように。

ライスペーパーもはがれがれやすように容器にサラダ油を薄く塗ってみました。

そこに生地を入れま~す。

小さいおたま1杯分にしてみます!

蒸し器に投入~♪
フタをあけるとき湯気に注意!

1分30秒でまず様子をみてみましょう。

おっいい感じかも!?

取り出してはがしてみます。

記念すべき、初ライスペーパー!!

…って、う~ん。

なんか違う…?

◆食べてみよう

ちょっとべちゃっとした感じ。

生地の厚みもムラがあって残念な感じだなー(泣)

でも、せっかくなので!!

いただきます~♪

でろでろしてかなり巻きにくかったけど(笑)

ん!!

でも新食感で、美味しい~♪

ライスペーパー実験1:調理方法を比較しよう

ライスペーパーの作り方って、蒸し器で「蒸す」だけなのかな??

もっと手軽に美味しくできる方法を探してみましょう~♪

ということで、比較してみる方法はこちら!

ライスペーパーづくり調理法比較
(A)蒸す
(B)フライパンで焼く
(C)レンジ加熱

生地を寝かしたり、薄くのばしたりライスペーパーってクレープっぽい!

フライパンで焼いてみたらどうかな?

そして、レンジで出来たらいいかも!

レンジで簡単!っていうレシピ惹かれませんか?

よし!
比較してみましょう♪

(A)蒸す

材料は同じ配合です。

蒸し器でもう一度チャレンジ!

蒸し器に収まる耐熱皿があったので、今度は丸い形にチャレンジです。

油を薄く塗ってから生地を入れます。

ここで改良ポイント!!

生地と塗った油が一体化するようにくるくる何回か回します!!

初ライスペーパーのときは、油と生地が分離したまま…。

だから、蒸しムラができてしまったんですね。

蒸し器に入れて約1分30秒蒸します!

透明感が出てきた!
こうなったらOK。

※白い部分が残っていたら、もう少し蒸しましょう。

剥がす時が一番緊張しま~す。

ドキドキ……

厚みが均等でいい感じです。

破れませんように…!!

なんとか形になりました~!

しっとりつるっとした食感の蒸しライスペーパーです。

(B)フライパンで焼く

今度はフライパンで焼いてみます。

油を薄く塗って生地を入れます。

フライパンを何度も回しながら均等にしてから火にかけます!

あっ!

すぐにふつふつしてきてしまいました!

ちょっと火力が強かったかも。

弱火で再チャレンジ!

弱火と強火ではこ~んなにも仕上がりが違います。

フライパンで焼くときのポイントは

弱火です!!

わ~!
キレイにできました~♪

透明感は出なかったけど美しい~!
感動です♪

(C)レンジ加熱

次はレンジ加熱にチャレンジです。

レンジできれいにできたら簡単で最高ですよね♪

焼くときは弱火がポイントでしたね。
500Wで、1分30秒にしてみます。

おっ!

いい感じです。

シリコン素材のスケッパーが
使いやすいですよ。

中心部分が容器にくっついていたので
やぶけちゃいました。

なんとか3枚目で破けずにはがせました。

生地が薄かったり加熱しすぎると、はがれにくいですね。

流す生地の量を少し増やしてみると…

お~良い感じです。

やぶれずにはがせたときは
快感ですよ!

結果
(A)蒸す
(B)フライパンで焼く
(C)レンジ加熱

と、3つの調理方法で試してみました。

出来上がりを比べてみましょう!

成形

どの調理法も、なんとか形になりました。

せっかくキレイに出来ても置くときに失敗すると
しわっとなります(泣)

出来たてライスペーパーはなかなかデリケート。

同じ生地で作ったのに質感が全部違いますね!!

一番キレイにできたのは
(B)フライパンで焼くでした!

試食

野菜を巻いて試食~♪

あぁ~…。

蒸したライスペーパーは水分が多くて破けてしまいました。

食べてみると…

わっ!おもしろい!!
全部食感が違います!

総合結果

それぞれ一長一短ありました。同じ加熱方法でも入れ生地の分量やなじませ方、火の加減など微妙な違いで仕上がりが違ってきます。

★成形しやすさはフライパンで焼く

★手軽さ美味しさはレンジ加熱。

安全面、道具の少なさを考えると、
家庭で手軽に作るおすすめな調理法は…

\レンジ加熱!/

ライスペーパー実験2:片栗粉はタピオカ粉の代わりになる?

ライスペーパー作りに挑戦するためにわざわざタピオカ粉を購入しました。

我が家では常備しているものではないし
ちょっとお値段もお高め。

「簡単に手軽に美味しくできる」が今回のライスペーパー作りのテーマ。

家にあるもので代用できないかなぁ?

タピオカ粉と片栗粉

あのモチモチした食感のタピオカはキャッサバ芋のでんぷん。

食オタ仲間の魚谷さんがタピオカ作りにチャレンジしていましたよね!

でんぷんといえば…
ジャガイモだ!!

以前わたし、ジャガイモから片栗粉を取り出す実験をしたではないですか~!

ということで、片栗粉!

タピオカ粉の代わりに
片栗粉を使ってみましょう~♪

これまでの実験と同じように
片栗粉:米粉=1:1

水は粉総量の2倍でライスペーパー生地を作ります!

調理別で比較

今回も調理別で比べてみます。

◆蒸す

タピオカ粉と片栗粉で、大きな違いはないですね~!

片栗粉もやはりはがしにくいです。

でも自分で言うのもなんですが…

だんだん上手になってきたと思いませんか?(笑)

蒸す場合は厚めの生地にするとやぶれにくいみたい!

◆フライパンで焼く

焼くでも、大きな違いはなし!

片栗粉でも、フライパンで焼くときれいです!

◆レンジ加熱

レンジ加熱も大きな違いはなし。

片栗粉のほうがシワシワなのは再び置くときの失敗(苦笑)

比較結果

タピオカ粉と全て同じ結果に!!

片栗粉で作ったライスペーパーを試食してみました。

タピオカ粉=モチモチ感
片栗粉=つるっと食感

味の違いはほぼ感じられません!

結論

ライスペーパー作りはタピオカ粉がなくても、片栗粉で代用できる

キャッサバ芋からできるタピオカ粉。
ジャガイモからできる片栗粉。

予想通り!

同じ芋類のでんぷん質なので代用可能でした。

片栗粉なら手軽に購入でき安価♪
ライスペーパー作りにおすすめです!

ライスペーパー実験3:米粉の種類による違いは?

米粉と片栗粉で、ライスペーパーが作れることが判明。

でも…

どの実験でも「はがす作業」が大変!

サクサクと簡単にはがし、
すだれに置いていく。

あのベトナムの映像からはほど遠い…。

なぜ~?!

米粉の種類

もしかして…
使っている米粉が違うのでは?

お米にも種類がありますよね!

ライスペーパーの本場はベトナムやタイ。

「ジャスミン米」と呼ばれる日本の米より粘り気の少ない米が主流。

ジャスミン米の米粉があるのでは?

調べてみると…

ジャ~ン!ありました!

取り寄せちゃいました。

日本の米粉と比較してみると…

見た目はあまり変わりませんね。

では早速、ジャスミン米の米粉で作ってみます!

結果が楽しみです♪

調理別比較

再び3つの調理法で作ってみます。

分量は同じです。

ジャスミン米とタピオカ粉が同量、水が粉の2倍塩少々でやってみます。

混ぜた感じは同じです。

15分くらい寝かしましょう。

◆蒸す

お~!!!

断然きれいにはがれます!

水分の多さも気になりません。

◆フライパンで焼く

安定のはがしやすさです!
かなり水分が抜けた感じ。

◆レンジ加熱

あれっ?!
1分30秒では加熱しすぎのようです。

パリッとしてしまって破けました。

レンジ加熱は1分10秒にしてみたら、良い感じにできました!

結果

こちらも3方法の仕上がりを比較してみましょう!

成形

う~ん、予想通り!

どの調理法もジャスミン米粉の方が
断然はがしやすく作りやすかったです。

きっとジャスミン米の方が水分と粘り気が少ないからですね!

現地の人がサクサクと蒸し器で作っていたのは納得です。

すっきりしました~(笑)

◆味

蒸 す = しっとりモチモチ
焼 く = パサパサ
レンジ = モチモチ

味に関しては、レンジ加熱がバランスが良いと思いました。

総合結果

ジャスミン米の米粉で作るときの
おすすめ調理法は…

ズバリ!蒸す!

まとめ

はじめてのライスペーパー作り最初は苦戦しました~。
一番大変だったのは、はがす作業!

適度な加熱と慎重さが大切でした。

\簡単!手軽!美味しいライスペーパーの作り方/

調理法ランキング

総合1位
レンジ加熱  

片栗粉VSタピオカ粉

タピオカ粉と同じようにでき、手軽に購入できる片栗粉がオススメ!

米粉の種類

比較すると断然ジャスミン米粉のほうが作りやすい。
それぞれの米の特徴からおすすめの調理法に違いがある。

結論

手軽で美味しいオススメのライスペーパーの作り方は…
これに決定!!

材料
米粉:片栗粉=1:1    
水 粉の総分量の2倍
塩 少々
容器に塗る油 適量

(例)
米粉  50g
片栗粉 50g
水   200cc

 

\調理方法/

レンジで加熱する

蒸し器やフライパンで焼くよりも、安全で手軽にできます!

【作り方】
① 油以外のすべての材料をボウルに入れ混ぜて約15分以上寝かせる
② 生地を寝かせている間に具材を準備する
③ 生地をはがしやすくするため、耐熱皿に油をまんべんなくぬる
④ 耐熱皿に生地を小さいおたま1杯半くらい入れ、くるくるまわして油と馴染ませ均等にする
⑤ そのまま500Wで約1分30秒加熱する
⑥ スケッパーなどの道具を使い外側を丁寧にはがす。熱いけれど放置すると乾燥してはがれなくなるので、なるべく早めに。3cmくらいはがしたら手でゆっくりはがしてみよう!

好きな具材を巻いたら
生春巻きの出来上がり♡

【レベルアップヒント!】 若干お値段は高めで購入するところが限られますが、「ジャスミン米の米粉+タピオカ粉の組合わせで、蒸す」が、一番おいしい作り方だと思いました。

市販のライスペーパーと比べてみます!

透明感が出ませんが、生ライスペーパー♪

モチモチでみずみずしくてとっても美味しいですよ~!

ちなみに。

最も薄くできたライスペーパーを

乾燥してみました。

市販のものと比べると…

お~!!
質感は近いんじゃないですか~?!

透明感!
出ましたね!

すだれで乾燥させたら完璧だったかも♪


今回は、生春巻きの皮「ライスペーパー」に迫りました!

手作りって楽しいですね♪

失敗しちゃったライスペーパーはフォー風スープになります♪

フォーもライスペーパーと同じ米粉とタピオカ粉でできています。

おうちで手軽にライスペーパー作り、ぜひチャレンジしてみてくださいね♪

自家製ライスペーパーだと野菜たっぷり生春巻きも、より美味しく感じられますよ~!

次回の食オタノートもお楽しみに!