食オタ|食の資格者コミュニティ

野菜で紙をつくるコツと方法は?捨てちゃうところを活用しよう

以前、食オタ仲間と
「野菜で作った紙」を食べました♪

生の野菜から、食べられる紙を作る?!

「私もいろんな野菜で作ってみたーい!」

やってみるなら、
おうち時間が増えた今がチャンスだ!

夏休みの自由研究にもいいかも♪

今回は、野菜で紙づくりに挑戦です

紙ってどうやって作るの?

野菜で紙づくり。

以前、食オタ先輩の佐藤さんが挑戦していました!

この記事にも書いてありますが、
紙作りについておさらいです!

紙って何?

野菜も、植物ですよね!

繊維の多いものなら紙になるのでは?

紙の作り方


「紙漉き」は見たことある人多いかな?

基本的な紙の作り方

パルプをつくる
 ↓
紙をすく

詳しく作り方を調べてみましょう!

①パルプをつくる

パルプを作る方法は、主に2つ。

●木から作る
●古紙や合成繊維から作る

今回、参考にしたいのは
木からパルプを作る方法です!

◆木からパルプを作る方法

※手作業と工場では作り方にも違いがあるようです

昔ながらの手作業だと、
途中で水にさらしたりもっと工程が多いみたい!

パルプ作り、意外と大変そうだな…!!!

②紙を漉く

このシーンは、見たことある人も多いかな?

これが「紙漉(す)き」

※ネリは、繊維を均一に広げる役割

あぁ~、昔ながらの製法を体験したくなっちゃいます!

さて、紙の作り方が分かったところで、
野菜で紙づくり挑戦!

いってみましょう!!

野菜で紙を作ってみよう

私も、紙漉きキットをゲット♪

キット内容:枠2つ・ローラー・押し板・ネット・布2枚

網を枠で挟むようにして
紙漉き用の型をつくるんですね!

このくらいなら、網戸の網と割り箸とかで作れそうだな~。

野菜のパルプを作る

まずは、野菜をパルプにしましょう!

以前の佐藤さんの記事を読むと、
野菜は加熱したほうが良さそう。

でも私、実証しないと
気が済まない性分なんです…!!

生と加熱、どっちが作りやすいか
やってみましょう!!

比較する方法
生の野菜を使う
茹でた野菜を使う

繊維が多い野菜でやってみます!

選んだ野菜は「水菜」。

シャキシャキっとしてるから
繊維が多いってイメージないかな?

でも結構、繊維しっかりしてる野菜!

それに、刻むのも楽そう♪

生のまま

大雑把に、ざく切りにします。


今回は、おつとめ品を救済!

根元から葉っぱまで全部つかうよ~。

少し水を加えて、フードプロセッサーにかけます。

できたのがこちら ↓↓↓

繊維が絡み合ってくれないと
紙にならなそう。

このくらいの粗さでやってみよう!

加熱

ざく切りにしたら、茹でます!
クタクタに茹でてみました。

水菜って、生で食べると
シャキシャキしてて食べやすい。

けど、加熱すると繊維が気になりますよね?!

この繊維がいい方向に作用してくれたらいいな~。

ゆで汁ごと、フードプロセッサーへ!

茹でた水菜のほうが細かくなった気がします!

紙を漉(す)く

和紙のように漉きたいところですが、
紙のパルプのように細かくない!

なので、紙漉き型に流しいれる方法で。

◆生のまま

厚さに偏りができちゃうので手で均等にしていきます。

生はシャキシャキ感が残っていて
薄くするの大変…。

加熱

加熱した水菜のほうが柔らかくて、敷き詰めやすい!

まとまりやすいからなのか私の手にもあまり付きません!

成型も、とっても簡単にできました♪

さて、違いは出るのでしょうか??

厚さを均一にできたら上の枠を外します。

なるほど、なるほど。

これでキレイな四角になるのね!

上からガーゼを当てて押し板を乗せます。

さらに厚さを均一にするためにローラーで伸ばします。

結構、水分も搾れるのでトレイの上でやるのがオススメです!

枠は付けたまま押し板の上から新聞紙を当てて、ひっくり返します。

枠とネット、そして押し板もスライドさせて外します。

押し板を外すとき、野菜が寄れないようにするのがなかなか難しい…。

上からもガーゼをして新聞紙にはさみます。

結構、水分がでるので新聞紙多めがよさそう。

上から重しを乗せて水分を抜いていきます。

本が濡れてしまわないように
下敷きを挟みました!

床には、ビニールを敷きました。

紙できあがりまでの経過観察

1日後

新聞紙とガーゼを剥がしてみましょう。

◆生のまま

おぉ!薄っぺらくなってる!

いい感じじゃーん!



ガーゼも剥がしてみましょう。

あぁぁ…。
端っこがくっついてない…。

手で持ってる部分もかなり脆い。

あらら、ボロボロになっちゃいました。

◆加熱

加熱したほうはどうかな?

あ、全然ちがう!!

薄さも違うし、まとまりがいい。

こちらもガーゼを剥がしてみます。

おぉ~、割と簡単にはがれる!

こんな風に手で持っても脆さがまったくない!

まだしっとりしているので
もう少し乾燥させたいナ!

そこで使うのが!!

乾燥させるのに最適!
押し花乾燥シートぉ。

押し野菜の時も大活躍してくれました♪

シートに乾燥材が吹き込まれてるから
残った水分も吸い取ってくれるはず!

シートに挟んで重しをして…

キレイにひらべったーく
仕上がってくれそうだな♪

生も加熱も両方、乾燥シートに挟んで
もう1日、乾燥させてみます。

2日後

◆生のまま

あ、やばい…。

乾燥しきったら更にボロボロになってしまった…。

加熱

こちらはペラペラ!

しっかり水分が抜けきった証拠ですね!
シートからも簡単に剥がれました。

厚みも、かなり薄く仕上がった~!

こりゃ紙だ!!!

結果

生のままVS加熱は加熱の方が上手にできました!

野菜で紙を作る時は、野菜は加熱してから作るべし。

よくよく観察すると、加熱した方が
繊維が細かく絡み合ってる。

繊維の大きさはどちらも同じなのに
どうして?

実際に素材を触った体感からの
私の推測ですが…

加熱した方が上手にできた理由

・茹でたことで水分が抜けて、繊維だけが残った
・繊維も茹でることで柔らかくなったので、絡まりやすくなった

加熱してからの方が成型も簡単だし、絡まりもいい!

野菜で紙を作る時は、加熱してからが良さそうですね♪

他の野菜・果物でも挑戦!

他の野菜・果物でも作っていろんな色の紙を作りたいな♪

せっかくなら捨てちゃう部分を使ってやってみよう!

玉ねぎの皮

まず浮かんだのが、玉ねぎの皮。

捨てちゃうことが多いですよね!

「玉ねぎの皮」って私たち呼んでますが
これ、本当は葉っぱなんですよね!

葉脈などの繊維がたくさんなので
期待ができそう!

茶色い皮だけだと、水分が無さすぎて
絡まりにくそうだな…。

この白い部分の一番外側 ↓

繊維がたってたりするので、
水分もありそうだし使ってみよう!

水菜と同じように加熱してから、
フードプロセッサーにかけました。

白いところも入れたからかな?
ベトベト…。

出来上がりは、こんな感じ!

たたき梅干しみたい?(笑)

粘度が高くて流し込めなかったので
敷き詰めました。

この工程でもかなり手にくっついて
やりにくかったんですが…

ネットを剥がすときに、大失敗!!

あぁぁ~!!

ネットにべたっと引っ付いてしまって
うまく剥がせませんでした。

敷き詰めてて思いましたが
繊維感が少ないような…?

木から紙を作るときは
薬品で煮たりして樹液を取り除いて
繊維だけを取り出すんですよね。

でも、薬品とかは使いたくないな~。

ベトベトを水で洗い流してみたら
どうだろう??

水切りネットに入れて、
水の中で洗ってみます。

おぉ。

べたべた感がなくなった!

カツオ節みたい。

出来上がりはどうなるかな。

2日後

新聞紙で1日、乾燥シートで1日
挟んでみました。

見比べてみましょう♪

あまり違いはないですね~。

無理やり成型した洗ってない方も
なんとかまとまってる。

剥がしてみましょう!

まずは洗ってない方から。

しっとり感があるものの
剥がすのは簡単!

洗って繊維だけにした方は
どうかな??

あ、全然ちがう!!!

パリッパリでぺらっぺら。

どっちも作ることはできるけど…

玉ねぎの皮は、茹でたら「洗う」のがオススメ!

みかんの皮

押しフルーツでも活躍してくれました!

その1:素材は茹でて使用

「みかんの皮」!!

皮は食べないので、
あまり知られていないけど…

みかんの皮って繊維たっぷり!!

こちらも粘度が高いので
洗う・洗わないを比べてみました。

若干ですが、洗ったものは繊維が
わかりやすくなってますね!

余分なものがない方が
繊維だけが絡み合って
紙になってくれそうだなぁ。

1日後

やっぱり。

洗わずそのままでは
成型も難しいし、水分が抜けにくい。

厚みすごっ!!

ガーゼから剥がそうとするだけで
ボロボロですが、一応やってみます。

洗った方は…

おぉ!全然ちがうね!!!

ガーゼからも簡単に剥がれる~!

ただ両方とも
水分がなかなか抜けず…。

押し花乾燥シートに挟んで
様子を見てみましょう。

3日後

水分が多いので、他の野菜に比べて乾燥にも時間がかかりました。

水分はしっかり抜けてましたが
少し縮んでしまったみたい…。

乾燥シートから剥がすのもかなり大変で…。

1枚のシートにはなりませんでした。

他にも挑戦!

他にも、ねぎの皮やセリの茎も挑戦してみましたよ~♪

出来上がったのがコチラ!

いろんな色が揃うと
テンション上がる~♪

まとめ

いろんな野菜で紙、つくれました!

野菜の紙の作り方

①野菜を適当な大きさに切って、茹でる

②フードプロセッサーにかけて細かくする

③紙漉きの型に流し込んで、均等に敷き詰める

④ガーゼに載せて漉き枠を外す

⑤新聞紙に挟み重しをして水分を抜く

⑥押し花乾燥シートに挟んで乾燥させる(なければ新聞紙をこまめに変える)

失敗せず作るポイント

その1:素材は茹でて使用

茹でることで、余分な水分が
抜けるので繊維の割合が増えます。

繊維自体も柔らかくなるので
絡みやすくなるようです。

その2:洗って使用

フードプロセッサーにかけて
粘度がでるような素材の場合は
ネットに入れて洗う。

水切りネットやストッキングなど
目の細かいネットに入れて
繊維以外の成分を洗い流します。

乾燥も早くなり、
繊維も絡みやすくなりました。

その3:重曹を使用

今回は、野菜なので柔らかい素材ばかりでしたが…。

草木などから作る場合は重曹で煮ると柔らかくなります。

野菜によっては、使うといいかも!

作りやすい野菜ランキング

私が試してみた野菜のみですが
ランキングにしてみました!

【評価基準】
・繊維の絡みやすさ
・乾燥しやすさ

他にも、人参の葉っぱや
タケノコの皮とかでもできそう♪


今回、いろんな野菜で
チャレンジしてみました♪

食オタとしては、捨てちゃうところを
上手に活用して楽しんでもらいたい!

今回は主に捨てちゃうところで
作ったので、食べれませんが…

次は、食べれるシートを
作れたらおもしろそう♪

みなさんも挑戦してみてね!!

次回もお楽しみに~♪