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レモンの魅力&効果大解剖!裏ワザと活用術まとめ

料理にもスイーツにも使える「レモン」

香り酸味を加えてくれるだけじゃないんです!
とっても優秀な果物。

今回は、レモンの魅力発掘♪
裏技的な使い方も実際に試してみたいと思います!
 

レモンをもっと知ろう

レモンの旬はいつ?

レモンって、いつでも見かけるような??
海外産が1年中、輸入されているからですね!

でも…
国産レモンの旬は、いつ???

 

10~11月初旬くらいまではグリーンレモン
11月中旬~12月が黄色いレモンが旬!

※産地にもよります

 

グリーンレモンとは?

なかなか緑色をしたレモン、
「グリーンレモン」って見かけないですよね。

黄色いレモンとは別種??

いえいえ、そうではありません。
品種ではなく収穫タイミングが違うんです!
 

つまり、グリーンレモンが熟すと
イエローレモンになるってこと!!

 

海外産のレモンは、緑色のときに収穫しても
輸送中に黄色くなってしまいます。

だから緑のレモンを買えるのは、国産のみ

しかも!

レモンが緑色の期間は短いので、
とってもとっても希少なんですよ!!

 

グリーンと黄色のレモンの違い

グリーンレモンと黄色レモンは、
味や香りにも違いがあります。
 

グリーンレモンの特徴

皮の爽やかな香りが大きな特徴ですね!
皮は香りづけにも使えて、料理にも使いやすい。

未熟で収穫しているので、
酸味や苦みは強い傾向です。

 

黄色いレモンの特徴

黄色くなったレモンは、
グリーンレモンより酸味がマイルド

料理にはもちろん、スイーツやはちみつ漬けにも最適!

 

国産と海外産レモンの違いは?

スーパーなどで売られているレモンは、ほとんどが海外産。
さまざまな産地から輸入されてくるので、1年通して店頭に並んでいます。

気になる人も多い、海外産レモンの農薬のこと。

薬剤の中身は同じですが、日本では「防カビ剤」として腐敗防止が目的で食品添加物として使用されるのに対し、海外では「ポストハーベスト農薬」として殺虫が目的としてワックス剤に混ぜて使用されます。ポストハーベストとは、ポスト=後・ハーベスト=収穫、収穫後の農薬処理のことで、日本では収穫後の農薬処理は認められていません。

 

日本での農薬使用量は、農薬取締法や食品衛生法にて厳しく設定されています。

 

レモンって、皮ごと使いたいですよね~!

だからこそ!国産レモンや、防カビ剤・ワックス不使用のものを選びたいなと、私は思います♪

 

レモン活用術

 
レモンって、お料理にしぼるだけじゃないんですよ♪

美味しい3つの使い方をご紹介します!

①レモン鍋
②塩レモン
③レモン胡椒

 

今回使ったのは、千葉県松戸市の
鵜殿シトラスファームさんのグリーンレモン。

オレンジとレモンの交雑種「マイヤーレモン」という品種です。

「農薬不使用栽培 ワックス・防カビ剤不使用」
と書いてあります。

安心して、皮ごと使っていきましょう!

 

①流行りの「レモン鍋」

 
いつものお鍋に、
輪切りのレモンを乗せちゃいましょう!

たったこれだけで、映えるお鍋に大変身~!!

お疲れの身体や肌にも嬉しいお鍋になります♪

 

ベースのお鍋はなんでもOKですが…

今回使ったのは、グリーンレモンだったので
和風な鍋にしてみました!

おすすめの鍋ベース

 

鍋以外にも、蕎麦やそうめんなどの麺にも♪

乗せるだけで、香り爽やかに!
味にも締りがでて美味しくなりますよ!

 

②自家製「塩レモン」

 
作り方は、とっても簡単♪

<用意するもの>
 ・レモン 2個 
 ・塩 約50g
 ・保存用ビン など

レモン果汁に塩が溶けて、水分があがってきます。

このレモンエキスが、全体に混ざるように!
瓶を振ったり、レモンを押してあげるのがポイント♪


始めはサラサラですが、熟成するとトロミがでてきます。

 

塩レモンを常備しておくと
料理にすぐにレモンが使えて、すっごく便利♪

漬けたレモンをそのまま料理に使ったり。

 
塩レモンエキスを、ドレッシングにしたりスープに入れると、塩とレモンの酸味が同時に加えられます。

レモンを絞る手間いらず♪

塩レモンは、レモンの果実が熟成されているので
レモン果汁と塩で作るよりも、酸味も塩味もまろやか。

さらに、コクもあるので料理がグッと美味しくなっちゃいます!

 

③しぼった後の皮は「レモン胡椒」に


皮も捨てないで!!

果汁をしぼって使ったあとの、皮も活用します♪

青唐辛子とレモンの皮で「レモン胡椒」。
作り方は柚子胡椒と一緒!

レモンの皮のさわやかな香りを生かせるし、保存もできちゃいます。

 

他にもレモンの皮は、
刻んで吸い物や煮物に乗せても良いですよ♪

 

裏ワザ的なレモンの使い方

 
レモンって味も香りも美味しくて、
料理をワンランクアップされてくれますよね!

でも、それだけじゃない!?

ここからは、レモンの裏技的な使い方を実証実験してみたいと思います!!

 

 実証1 

レモン汁を入れるとホイップクリームが早くできるって本当??

 

たんぱく質は、「酸」で固まる性質がある

カッテージチーズやラッシーは、この性質を利用したもの。

そう!
生クリームに含まれるたんぱく質は、「酸(=レモン果汁)」が加わると固まるんです!
 
だから簡単にホイップができるらしい!
 

 

ホントなのか?!

加えるレモン果汁の量を変えて、
実証実験してみましょう~!!

それぞれホイップクリームになるまでの時間を計測してみます。

 

レモン果汁を入れない

100㏄の生クリーム
何も加えずに泡立てていきます。

3分経過。
…固る気配ないですね。

さらに、混ぜてみること5分
ようやくホイップクリームになりました。

 

レモン果汁を加える

レモン果汁を1%、2%、5%
それぞれの量、加えてみます。

 

すると…

ホイップに出来た時間はこちら!!

 

レモン果汁5%入れたものは、
混ぜ始めてすぐに固まりはじめました!

あっという間!!

 
スプーンの後もしっかり残るほど、弾力のある、良いホイップクリームに仕上がりました♪

 

驚くべきは、ここから!

1日冷蔵庫に置いてみたところ…

なんと!!!
レモン果汁を多めに入れると、水分が分離しない!?

 
●「レモン果汁なし」&「レモン果汁1%」
→ 分離して、液体が出てきてしまっています


●「レモン果汁2%」&「レモン果汁5%」
→ ほとんど分離していません!

味は、「レモン果汁5%」はレモンの酸味を感じました。

その他は、酸味は気にならず甘みを付ければ全くわからないくらい。

おすすめは、2%と5%。
入れるレモン果汁量はこれくらい↓

生クリーム100ccに対して生クリーム200ccに対して
2%レモン果汁2gレモン果汁4g
5%レモン果汁5gレモン果汁10g

レモン果汁5g=小さじ1くらいです!

8等分にしたレモンのくし切り1つを絞ると、だいたいレモン果汁5gになりますよ~。

 

 実証 

レモン果汁で肉が柔らかくなるって本当?

 

お肉は、酸性になると保水性が高まる

安くて、低カロリー高たんぱくな鶏むね肉。

保水性が高まるってことは、鶏むね肉のパサパサ感が減るのかも!?

これまたレモン汁で、解決できそう。

鶏むね肉をレモン汁に漬けて実験です!

レモン果汁に漬けたものは、
お肉が白っぽくなります。

少しぷっくりしたような感じ?

 
フライパンに油をひいて、
両面焼いてみました。

見た目には、あまり差がありませんね…。

 
食べてみると…

レモン果汁に漬けた方がふっくらとしていて、噛みやすいので柔らかく感じます!

 

しかも、レモンの酸味も効いていて美味しい!

唐揚げに応用してみました♪

下味で、レモン果汁をたっぷり入れたら肉のふっくら感も出て、レモンの酸味でさっぱり食べられます!

鶏むね肉でも、十分美味しい唐揚げができちゃうな~♪

 

 実証3 

レモンで魚の臭み消しができる?


まだまだあります!
レモンは、臭み消しにも効果的なんです。

レモンの香りは、肉や魚特有の生臭さをマスキングする作用がある

 
この作用を実証するために、主人の苦手な鯖(サバ)で実験してみました。

レモンの果汁に浸すだけでも効果はあるのかな?

魚焼きグリルで焼いてみましたが…
どちらもあまり魚臭さがなく、差がないように感じました。

ところが!

余ったサバを、次の日食べてみると…

その差は、歴然!


レモン果汁に漬けていないサバは、臭みが出てきてしまいました。

なぜレモン果汁に漬けると、魚の臭みが出ずらいのか?

レモンに含まれる「クエン酸」が作用。
クエン酸は、魚の脂質酸化を防ぐ働きがあるため、レモン果汁に漬けこむことで酸化臭が抑えられて、翌日も臭みを感じなかったと思われる。

レモンはマスキング作用だけじゃなくて、脂質酸化を防いで臭みを抑える働きも!

 

イワシを梅と一緒に煮るのも、クエン酸の作用を利用したもの。

梅の代わりにレモンで煮てみたら、時間が経っても臭みは出てきませんでした。

レモンだと洋風になるので、白ワインのおつまみにもピッタリ!

 

レモンの保存方法

 
旬が短い国産レモン。

手に入れたら上手に保存しておきたいですよね!

レモンのいろんな保存方法を紹介しちゃいます♪

 

冷蔵保存の場合

 
冷蔵で保存するなら、
ひとつひとつラップに包んで野菜室保存!

特に国産のレモンは、ワックスを使用していないので、乾燥に弱いです。

ラップに包んで、さらに袋に入れておくと長持ちします。

切ったレモンは、切ったところから傷むので、切り口をしっかりラップして、全体を覆うように包んで保存袋に入れておくと安心。

切ったものは、早めに使い切りましょう。

 

レモンは冷凍もできる!

 
レモンは冷凍もできるって、知っていました?

国産のレモンは、出回る時期も短いので冷凍保存もオススメです!

<レモンの冷凍方法>

1 切らずに丸ごとラップに包んで冷凍

2 使いやすい大きさに切って保存袋に入れて冷凍

 

丸ごと冷凍レモンの使い方

おろし金ですりおろすと、
こんなフワフワなレモンシャーベットが!

 
このまま食べてよし。
炭酸で割ってよし。

レモンの風味をプラスしたい料理に、
かけたり混ぜたり♪

レモンの皮に含まれる香りや栄養まで、摂れちゃいます。

それに生だと、丸ごとすりおろすは困難(汗)

皮も果汁も楽しむために、あえて冷凍させるのも良さそうですね!

 

カットした冷凍レモンの使い方

輪切りやくし切りなど、使いやすい大きさに切って
保存袋に並べて保存して冷凍したもの。

切ってあるので、すぐに使えて便利!

氷の代わりに、冷凍レモンをたっぷり入れたサワーも最高ですね!

 

冷凍することで、細胞が壊れるので、はちみつレモンや塩レモンも通常より早く浸かります。

 

冷凍をうまく活用すると、
もっとレモンを楽しめそうですね!!

 


レモンって、香りも酸味も大好きなので
私はよく料理に使います♪

断面も可愛いので、
輪切りで使うことが多くなりがち(笑)

是非、国産レモンが手に入る時期にたくさん買って、上手に保存。

皮まで堪能してみてくださいね~♪