食オタMAGAZINE|食のオタクによる食育WEBマガジン

ロゴのデザインに込められた、北原農園さんの熱い想い。安心して食べられる玄米。

北原農園さんのロゴに込められた想い

北原農園さんのお洒落なパッケージ 左:白米 右:玄米

北原農園さんお米にはとてもおしゃれなロゴがデザインされています。白い粒をよく見ると、それが米粒であることが分かります。なんともお洒落なロゴです。

佐賀県江北町にある北原農園の北原良太(りょうた)さん(34)にロゴについて伺ってみました。予想通り、白い粒は米粒だとのこと。そして、この二粒の米粒は良太さんの奥様、昌江(まさえ)さん(33)のお父様、靖章(やすあき)さん(67)と良太さん自身を表しているとのことです。(良太さんは北原家の後継ぎとして婿入りしました。別記事をご覧ください。)

さらに驚いたのは、米粒だけではなく『K』の文字がデザインされているとのこと。気が付きませんでした。言われてから見ると、二粒のお米によって『K』の字が描かれています。

『K』の意味するものとは?

北原農園さんのK

きっとそう!そう思ったのも束の間、この『K』が意味するものは、3つあるとのことです。

北原農園さんのK、あとは・・・何でしょう。

北原農園のK

江北町のK

お米のK

以上3つのKを表しているそうです。

そしてこのロゴは、仲の良いデザイナーさんにお願いして作っていただいたそうです。二粒のお米にお洒落なロゴのK、素敵です。

「米の需要が減って、米の価格は下がって米農家には厳しい状況。政府は余剰のお米を生み出さないように、米農家に米以外の物を作るように勧めています。米の需要が伸びて価格も伸びてくれると、もちろん嬉しいですが、自分もパンやパスタにケーキは大好きなので、食べ物はそれぞれが好きなものを食べるのがいちばんだと思います。食べ物には健康効果やそれぞれの生活スタイル等もあるので好き嫌いだけではなく、色々な角度で色々な楽しみ方をしてもらうのが一番だと考えています。」と米農家の現状とご自身の思いを語ってくださいました。

ロゴに込められている思いは、米農家であることにこだわっていきたいということだそうです。「自分は北原家のお米の味が大好きで、せっかく美味しいお米を作る知識や技術を持っていて、そこには義父の積み上げてきたものがあります。義父が積み上げてきた歴史や技術、知識をしっかりと受け継いでいきたいという意気込みがあります」と語ってくださった良太さんの熱い志がこもった北原農園さんのロゴです。

北原農園さんのロゴ
靖章さんと良太さんをあらわす二粒のお米によって描かれた『K』

お米が食べられるまで

北原農園のすごいのは自分ではなく義父であると語ってくださった良太さん、実際にお義父様がされた「すごい」ことを教えていただきました。

左:北原靖章さん 右:北原良太さん

「農業は、その時の作物の状態や天気など色々な事柄をみながら、作物の管理の仕方や仕事の段取りを決めていきます。一般的な栽培暦や栽培方法はありますが、最終的には自分の経験によって培われた情報で色々なことを判断していて、その結果に美味しいお米があると思うと、義父のこれまでの頑張りや、経験などの培ってきたものにすごさを感じます。そのほかに、単に農業機械の操作がうまかったり、トラクターや道具を自身で修理したり、色々と 道具を作ったり、作物を作るだけでなく、色々なことができた方が農業は良いようです。」と語ってくださいました。良太さんを通してお義父様の偉大さが伝わってきます。その結果に美味しいお米があるとサラリと語って下さった言葉に重みを感じます。

田植えの様子

私たちは、消費者として「その結果に美味しいお米がある」ことをどれだけ理解しているのか考えさせられます。新型コロナウイルスの影響で当たり前のものが当たり前ではなく、とてもありがたいものだと感じたのは記憶に新しいかと思います。感謝の心、大切にしたいです。

以前、食育体験としてバケツで稲を育てる取り組みをしたことがあります。田植えから収穫まで、どんどん大きくなる稲を見て成長を感じるのが楽しく、台風の時には心配をし、やっと無事に収穫を迎えた時には喜びを感じました。ところが、バケツ稲で収穫できたお米は十分に食べる程の量はなく、ひとさじ程にしかなりませんでした。私たちが、普段当たり前に食べているお茶碗一杯のごはん、そこには農家さんが丹精込めて育てて下さった時間と想いが込められています。心を込めて「いただきます」の言葉を伝えたいです。

心を込めて、北原農園さんの愛情と太陽の恵みをたっぷり受けたお米を撮影しました。
(リモートで佐賀の大地を感じる東京の向日葵です)

なぜ安心して食べられる玄米が必要なのか

近年、健康志向が高まり、玄米は健康食として注目されています。玄米を食べる際に気を付けていただきたいのが残留農薬の心配です。白米の場合は精米するので、残留農薬が残りやすい米ぬかも精米の過程で除去されますが、玄米はそうではありません。玄米を選ぶ際には、農薬も化学肥料も使われていない安心・安全な玄米を選びたいです。

北原農園さんは、農薬も化学肥料も使わずにお米を作っていらっしゃいます。日本に有機JAS制度が広まり始めた時期にお義父様が無農薬栽培を始めたそうで、様々なことを試されたそうです。米ぬかを散布して微生物を活用されたり、田んぼに合鴨を放ったり田んぼ全体を良い循環にするよう努力されたりといろいろと取り組まれてこられました。大変な事や苦労もおありでしょうが「お米が美味しいというのが楽しいので、農業やっています。」と語ってくださった良太さん。

農薬化学肥料不使用の田んぼと夕日。化学物質が使われていないと思うと、より一層自然を感じます。

北原農園さんのお米はスーパーのお米より高いかもしれません。

ですが、生産者である良太さんがカルチャーショックを受けたという「スーパーのお米とはまるで違う」価値がそこにはあります。

「お米が美味しいのが楽しい」とおっしゃる北原良太さん、稲に囲まれて笑顔でピースする姿が素敵。

夢しずくの玄米

北原農園さんのお米の品種は「キヌヒカリ」と「ひとめぼれ」の交配によって生まれた『夢しずく』という佐賀県特有のお米で甘みが強く、旨味も詰まっているのが特徴です。パサつきがないので和食によく合い、冷めても美味しいのでおにぎりやお弁当にもよく合います。

玄米を炊くときは浸水時間をたっぷり、圧力鍋、土鍋・・・と、なんだか大変そうに感じるかもしれませんが、炊飯器で炊くと簡単です。玄米モードのある炊飯器では、水加減の目盛もついているのできちんとした計量も不要です。寝る前にセットして、寝ている間に浸水して、朝には炊き上がっています。

炊けたらすぐに蓋を開けずにそのまま10分蒸らします

炊飯器でもちゃんとカニ穴ができて炊けています。
ほぐします。いい香りがします。
プチプチと噛みごたえがありしっかり味わえる玄米
佃煮とお味噌汁だけでご飯(玄米)がすすみます。
冷めても美味しい夢しずくの玄米、お弁当に。
玄米の味を堪能するおにぎり

北原農園さんの玄米は、クセがなく美味しいので玄米が初めての方でも食べやすいかもしれません。プチプチの食感で噛み応えがあり自然と噛む回数も増えます。そして、農薬化学肥料を使っていないということで安心して口に出来ます。生産者さん自らがおっしゃる「スーパーのお米とはまるで違う」価値がこのお米にはあります。

ご飯のお供だけで十分美味しいのは、お米が美味しいから♪

(文・写真 中村 敦子)

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